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ビジネスシャツとは |
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ビジネスシャツはスーツの下にネクタイをしめて活用されることがい多い。衿は折り衿で形も豊富。袖口のカフスはシングルカフス・ダブルカフスの2種類がある。シャツボタンで止めるもの、カフスボタンで止めるものなど色々。色は白無地、色無地、または、淡色のストライブ、小さな模様を織り出したもの(ドビー)など色々。シャツの選び方としてはジャケットの形や色・柄またネクタイに調和するようにしなければならない。原則として色物のシャツはジャケットより薄い色を選ぶとよい。 |
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カジュアルシャツとは |
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ネクタイやスーツ着用をたてまえとしないシャツである。自由で活動的なデザインでウェストの絞りはほとんどなく、肩幅を広く、アームホールも大きくとっている。後ろ身頃にはサイドプリーツが入っていて、全体的にボディサイズの大きいゆとりのあるシルエットになっている。裾はパンツの中に入れて着るタイプになっているが、最近ではパンツの外に出して着用し、上着としての着こなしも増えていて、素材は綿・麻・化合繊などが一般的であるが、薄手ウール・フランネル・コーヂュロイなどや皮革なども用いられている。ドレスシャツと違ってソフトな雰囲気を出すために、衿やカフスに柔らかい芯を使用することも多い。 |
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衿の種類 |
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1 レギュラー・カラー
一般的な衿のシャツで正装として用いられる。衿先の長さ(ショート・ポイントとロング・ポイントの中間で6.8cm前後
)がごく普通のものをいう。
2 ボタン・ダウン・カラー
衿先にボタン穴をかがり前身ごろにボタンでとめる衿型。典型的なアメリカン・トラッドの定番でアイビーの必須アイテ
ムとして、またスポーティなシャツとして定着。セミフォーマルなスタイル。
3 クレリック(和製英語)
衿とカフスに白を用いたシャツ。日本だけの呼称で正しくは、カラー・セパレーテッド・シャツ、ホワイト・カラード・シャツ
という。1920年代に流行した。
3 ワイド・スプレッド・カラー
男物のシャツの衿型の種類で衿の前が開いた形である。ワイド・スプレッドは大きく広げたという意味でヨーロピアン・
スタイルでコンチネンタルカラーともいう。
4 タブ・カラー
衣服についた小さなたれ部分、つまみのこと。両側の衿先の裏側からホックのついたタブがついた衿のこと。タブの
上からネクタイを通すので、ネクタイが浮き上がる。正装としてふさわしい衿。
5 ラウンド・カラー
衿先が丸い衿型のもの。ラウンドは丸いの意味。
6 ピン・ホール
両側の衿をピンでとめたもの。ピンはネクタイを結んだ下側に回し、衿先をきっちり留める役割と装飾をかねている。
7 ウイング・カラー
ウイングは翼という意味で、ウイング・カラーは後ろ側は首に沿って立ち上がり、前で翼を広げたように外側へ折り返
っている形の衿をいう。タキシードやモーニングなどとも正装用として用いられる。
8 スタンド・カラー
まっすぐ立ったままで、折り返しのない衿型。立った衿が首の周りに帯のように見えるのでバンド・カラーともいわれ
ている。
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テンセル製品を見分ける |
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英国のコールド社の開発で、再生セルロース繊維の一種である。湿潤時に硬く、縮みにくい、ソフトな風合いを持つ性質がある。日本で加工されたテンセルの製品に必ずタグがつく。これは正しく加工された製品という印。日本製テンセルは外国製より品質が良いとされている。日本製を見分けるには「タグ」が大事。テンセル100%の製品には「白色のタグ」が、他の素材とブレンドされた製品には「紺色のタグ」がついている。 |
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テンセル100%使用タグ |
テンセル51%以上100%未満使用タグ |
テンセルジーンズクラブ所属メーカーの高品質なテンセルジーンズのタグ |
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テンセル製品の洗濯と乾かし方 |
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テンセルは基本的にはザブザブ洗え扱いやすい素材です。水にぬれると固くなり、乾くとともに戻る性質がある。基本的のテンセル100%のものなら洗濯機で洗える。他の素材とブレンドされたりしているものも多いので取扱表示を確かめて洗濯する方が良い。芯地や裏布つきのジャケットはドライクリーニングにする。洗濯してみるとテンセル独特の性質が見えてくる。また、洗うほどの味も出てくる。同じ2枚のものでも、洗濯機で洗い続けたものと、手洗いしたものとは違いが出てくる。素材によって洗い方を変えてみるもの楽しい。また、テンセルの風合いを長持ちさせるにはコツがある。洗濯機を使用する場合は、製品を裏返しして洗濯ネットに入れると布の表面を傷つけずに洗える。ジャージーなどは弱水流で短時間で。手洗いの場合はぬるま湯で押し洗いし、よくすすぐ。洗剤は中性洗剤、柔軟剤を使用したほうが元の風合いが長持ちする。 |
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形状安定加工の扱い |
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スーツやシャツ、パンツなどに「形態安定加工」としるしてある場合があります。それは、シワになりにくく縮も少ないという加工のことです。洗えばプリーツやズボンの折目線は取れてしまいます。形状安定加工はノーアイロンでも着られるというところが売りなのですが、ノーアイロンできるなら、脱水も軽く、干す時にも手アイロンで形を整えながら干すのがコツです。もっと、きちっと仕上げたければ、軽くアイロンをかけた方がいいでしょう。いずれにしても上手に干せばアイロンかけも簡単になります。 |
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知っておきたい収納・洗濯の大切なこと |
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家庭用洗濯洗剤は弱アルカリ性(石鹸やコンパクト洗剤)と。中性(おしゃれ着・ウール着洗い)に分けられる。アルカリ性の洗剤は洗浄力が強く、綿や合成繊維などの普段着洗いに適している。一方中性洗剤は汚れ落ちはやや劣るものの毛や絹・アセテートなどデリケートな素材に向いている。柔軟剤は洋服をふんわり仕上げるが、洗剤と一緒に使うと効力がなくなってしまう柔軟剤の使用濃度が濃すぎると汗を吸い取る吸湿性が悪くなってしまう。入れすぎないようにしましょう。クリーニングに出すと必ずかけられてくるビニールカバー。クリーニングの仕上げに使われた蒸気は虫食いの原因になる。必ずビニールから出して半日ほど陰干しをしてからしまう。ついてきたビニールをかぶせるときは通気のための穴を数ヶ所開けてからカバーにした方が良い。防虫剤を過信していませんか?防虫剤は殺虫剤と違い、幼虫を麻痺させ、やがて餓死させるものなので、密閉性の低い場所に収納すると防虫剤の効果が薄らいでしまい、虫に食われてしまうことがある。5月から7月、外から虫が飛んでくるので押入れは開けっ放しにしないように。
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ワイシャツやブラウスの汗汚れを防ぐ |
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ワイシャツの衿の汗汚れを何度も洗濯していると、しみついて汚れが落ちにくくなります。そんなときは着る前に市販の洗濯スプレー糊を衿の内側、脇の下などにかけておくと洗濯の時に汗汚れが糊と一緒に落ちます。
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アイロンの焦げの取り方 |
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アイロンから蒸気を出しながら、あるいは霧をかけてかければ焦げるようなことはないと思うのですが、まず、せっけん液に数時間つけ込んでから洗ってみる。または、塩素系の漂白剤(色物は使えません)につけてから洗う。もう一つ、石鹸液で煮洗いをしてみる。しかし、焦げはなかなか難しいものです。戻ることがないと思った方が良いでしょう。起毛部分だけのごく薄い焦げでしたら、焦げた部分の毛をハサミでカットしブラシで気持ち逆毛をたてるようにして起毛する。
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アイロンの温度 |
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素材にあった温度でかけないとしわが取れなかったり、生地を傷めたりします。適温でかけるように。綿や麻などは180度〜210度でかけるとよい。毛・絹・ナイロン・ポリアステル・キュプラ・レーヨンは140度〜160度。アクリル・ポリウレタン・アセテートは80度〜120度。素材によってはアイロンと生地の間に布をしてあてる
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麻の性質・洗濯の仕方 |
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麻は、草木類の茎・葉などの繊維の呼び名です。衣服に使われている麻の種類は2種類あります。
@ 一つはリネン(亜麻)でヨーロッパ・ロシア・中国などの涼しいところで栽培されている。
A もう一つはラミー(ちょ麻)で、フィリピン、ブラジル、中国などの高温多湿の地方で栽培される。
リネンとちょ麻の性質はほとんど同じでいくつか上げると
@ 天然繊維の中で最も強さがあり、耐久性に優れている。
A 吸湿性・吸水性が大きく、洗っても乾くのが早い。
B また、熱を奪う力も大きく、このため汗をかいても体の熱を奪ってくれるので汗ばみにくい。
C 風合いは硬め、コシ・張りが強く、光沢もあり、肌にも密着しにくいので爽やかな清涼感があり、蒸し暑い日本の夏に最適です。
洗濯はドライクリーニングがおすすめ。家で洗う場合は毛羽立ちが生じないよう力を入れず優しく洗ってあげるとよいでしょう。
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布地の縦・横の見分け方 |
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耳の方向が縦である。縦糸と横糸の太さが違う織物は縦糸の方が横糸より細い糸が密に織られている。また、同じ糸の時も縦糸密度の方が横糸密度より大きい。しかし、横朱子織は横糸密度の方が縦糸密度より大きい。糸に沿って引っ張ると縦方向より横方向の方が伸びやすい。ただし、合成繊維の織物は仕上時に一定の幅に熱セットするため、横方向の方が縦方向より伸びにくい織物が多い。縦糸の方が横糸より強い糸が使ってある。横糸の方が撚りが甘い。一方撚糸なら、縦糸に撚糸が使われている。斜文織物は表を表面に出して、縦方向を上下方向におくと斜文の方向は右上から左下に走るものが多い。ただし、縦糸横糸とともに綿・単子による斜文織物では、逆に斜文は左上より右下へ走る例外もある。
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シャツについているハンガーループは19世紀の名残り! |
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普段何気なく来ているシャツ、本来は素肌の汚れや汗を上着につけないようにするために着用したのが始まり。19世紀前半頃のシャツは高級な麻を用いていたようだ。麻のシャツをきれいに着るためには糊付けをし、アイロンをかけてシワを伸ばしたり大変な手間がかかった。その手間を省くために衿(このころ衿型の多くはウィングカラー)とカフスを取り外し式にして、簡単に洗濯できるようデタッチャブル式(取り外し式)のシャツが主流だった。今は時代とともに取り外し式の衿は全くなくなったが、他の部分で一部その頃の名残りが残っている。それは後ろ身頃についている「ハンガーループ」である。洗濯して干す時に掛けておくためのものだったが、今は背中のアクセントとして使われている。
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シャツの話し |
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シャツが初めて日本で着用されるようになったころは白が主流でした。シャツのことをホワイト+シャツが訛ってワイシャツと呼んでいた。また、関西地方では「勝ったシャツ」をもじってカッターシャツと言ったりすることが多いが、近ごろはワイシャツという方が多く使われている。シャツを大きく分けると「ドレスシャツ」「カジュアルシャツ」に分けられる。ドレスシャツは更に礼装用の「フォーマルシャツ」とネクタイをつける目的とする「ビジネスシャツ」に分けられる。カジュアルシャツは活動的なデザインなので「スポーツシャツ」ともいう。 |
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